デスノート

当然観にいってきた
2回見た 予想以上の出来だった。 
ここでは原作と映画の違いについてネタバレをフンダンに使い検証しよう



まず一番の変更点はというと・・・・
実はオリジナルキャラの登場や、南空ナオミの活躍などではなく月にあります。

映画を見た方は気づかれたでしょうか?



実はライトは映画の中で1回も
「新世界の神になる」と言っていません
ライトは神になろうとはしていないんです。 


原作のライトは「神になる」事が目的でした。 そのためにノートを使い犯罪者を殺して新世界を作ろうとしました。 
つまり原作では自分が神となるための土台を作る為に新世界を作っていたんです。
当然犯罪を許せない気持ちもあったでしょうが、基本は自らの神格化と退屈しのぎです。


しかし映画のライトはどうやら神は目指してないようです。
作中に「革命」という言葉が良く出てきましたが、革命とは人間が起こすものです。
間違った社会を変えるために立ち上がることです。
つまり、映画ライトは人間として、「犯罪の無い社会」を作ることそのものが目的の様です。
このことは六法全書を投げるシーンからも分かります。
もともとライトは警視総監を目指すほど正義感溢れた青年。 それがあんな人間の底辺のような男:シブタクに会ってしまったら、犯罪者を憎まないはずがありません。

原作の最後の方でライトが「僕は自分の利益など一度も考えた事はない」と言っていますが、
それは映画ライトの方がぴったり当てはまるでしょう。




ということで、
映画ライトの方がすげー良いやつです。 
というか悪人LVがだいぶ下がってます。 


さらに性格ですね。
映画を見て違和感を持った方も多いと思いますが、ライトが時々(素の時)一人称が「俺」になってました。
原作ではライトは「僕」オンリーです。(自分がLの時とかは「私」とかも使うけどそれは別)
頭で考える時も、人と話す時も、ピストルで撃たれた後も、自分があと40秒後に死ぬと分かったときも「僕」なのでホントに「僕」しか使いません。

ここで考えたいのが、ここまで夜神月=僕と作品でしっかりとえがかれているにもかかわらず
何故あえてライトの素の部分を変えてきたのか。 


それは先ほど書いた、ライトの目的に関係してくると思います。
原作ではライト=神です。
なので原作ライトにはどこか人間を超えた雰囲気を感じます。 一人称もそうでしょう、はっきり言って今時一人称が素の部分まで「僕」の人はそうめったにいないですし、こうすることで冷静沈着なイメージがします。
そもそも原作ライトは、まだデスノートに染まりきってない第一話から自分以外の人間を愚民呼ばわり。
ガールフレンドが何人もいるみたいなことを言っていたし、基本的に自分以外の人間は下に見ています。
人を好きにはならない、いやなれないんじゃないかな? ヨツバ編の白ライトがものすごいいい人だったのが少し謎なんだけど。(あれも思えば無意識に優等生の皮を被ってるだけなのかもしれない、彼の素はキラですよ)
とにかく原作ライトはオリキャラの詩織みたいな、特定の彼女は作れないと思います。



一方、映画ではライト=革命者です。
なので原作に比べ人間味のある、(まぁこれは藤原竜也の雰囲気もあるだろうけど)ちょっとワイルドで結構普通の大学生と行った感じでした
行動も原作ライトほど計算ずくめという感じを得なかったです(やってることは同じなんだけど)
それに電車や人ごみの中でデスノートを広げたりして、少し不注意な面もあります。
多分、天才度も原作の方が上です。 しかしそれでいいんです。 映画ライトは神ではありませんから。
しかし、最後のトリックは別です。
南空ナオミの名前の調べ方(レイを殺した時にまさかあそこまで鋭く観察していたとは・・・)
秋野詩織を殺す、その決断の残虐さ。

これはすごいです、原作ではこの時点ではまだこの域にまで達してはいないはず。
残虐さだけで言ったら原作で、総一郎に目を持たせメロのアジトに突撃させる計画を提言した時位の残虐さです。
第一部が半分くらいしか済んでいない状態で、もう第二部中盤位の実力を持ってます。


このキラとしての成長の早さはどこからくるのか?
それはやはりデスノートを神ではなく人間として世界の為と心の底から思って使っているからでしょう。
正義の為だからこそ、愛するものを手にかける事が出来たんじゃないでしょうか?
この正義の力で、人間:夜神月が神:夜神月を後編で超えてもらいたいものです。



以上の点が僕が思う、原作と映画のライトの違いです。
僕はやっぱり原作のライトの方が好きだな(あれだけ映画ライトを正義と言っておいてwww)
神になるといった目的に他人や世界を巻き込む。 その結果世界中の多くの人を幸せにして、一部の人間を殺して、一部の人間を支配して、一握りの人間と戦う。
っていう、そういうライトが好きだったので、映画ライトよりは原作ライトの方が好き。





そしてこれからは物語の最初から解説して行きたいのですが


つかれた、続きは明日更新